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空港到着時に荷物が出てこないトラブルのことをLost Baggage（ロスト・バゲージ）と言います。航空会社が荷物を積み忘れていた、別の便に載せてしまっていた、など原因は様々ですが、こちらから何も言わなければ航空会社は気づかず、そのままにされてしまいます。

あまり考えたくはないですが、万が一そのような事態になってしまった時、慌てずに対処できるよう必要な手続きとそこで使う英語をご紹介します。
 

荷物を探してもらう

係員に伝える

到着空港の手荷物サービスデスクのスタッフに声をかけ、「手荷物預かり証（baggage-claim tag）」と「航空券」を見せ荷物を探してもらいます。
※「手荷物預かり証」はチェックインの際、航空会社カウンターで荷物を預けたときにもらった半券になります。

ここで使う英語は簡単です。
My baggage didn’t come out.（私の荷物が出てきません）
※航空会社に預ける荷物は、大小にかかわらずbagではなくbaggageまたはluggageというのが習慣です。

荷物の場所が分かったら

claim tagにはコードが書かれていて、係の人はコンピューターで荷物の居場所を探してくれます。間違えて別の便に乗せられ、まったく違う場所に行ってしまったということが多いのですが、そんな場合、係員が以下のようなことを言ってくるでしょう。

Your baggage is now in 〇〇〇.（あなたの荷物は今、〇〇〇にあります）
It’ll arrive here in a few days.（数日後にここに届きます）
Could you tell us where you’re staying?（どこに滞在されるか教えていただけますか）

空港で荷物が出てこない！係の人は「数日で届く」なんて言ってますが、もう明日には別の場所へ移動する・・・なんていうことも、よくあります。

“困ります”って英語で何ていうんだろう？なんて悩む必要はございません。英語では困った状況になったときは、Oh, no!と言うだけで十分相手に通じます。

それから“移動する”は？なんて考え込む必要はありません。英語では“場所”を表現するときの最善の動詞は、be動詞なんです。例えば、こんなふうに言います。

I won’t be here in a few days.（数日後には、ここにいません）
I’ll be in 〇〇〇 (滞在予定都市名）in a few days.（数日後には、〇〇〇にいます）
 

書類を提出する

書類に記入する

手荷物紛失報告書「PIR」に自分の名前や滞在予定ホテル、手荷物の形などを記入して提出します。

当面の生活用品を確保する

ロストバゲージがあると、当然「着替えがない」とか「歯ブラシがない」など、いろいろ不便なことが起こります。こういう場合、航空会社が洗面用具をくれたり、当面の必要なものを買ってレシートを持っていくとお金を払ってくれたりと、色々とケアがあります。これも以下のように聞いてみてください。

I need to change my clothes. Could you compensate for that?（着替えが必要なんです。補償してくれるんですか？）

こんな答えが返ってくると思います。

Please buy the things you need and send us the receipt.（必要なものを買って、レシートを送ってください）
 

荷物が見つかる確率は？

おおよその場合、荷物が完全に戻ってこないということは稀です。ある航空会社の調査では、荷物がまったく失われてしまう確率は0.05％未満とのことです。
 

海外旅行保険に入りましょう

ロストバゲージによる日用品の購入が、海外旅行傷害保険の支払い対象になるケースもあります。その際は航空会社の「手荷物紛失証明書」が必要です。保険は旅のお守りです。
 

番外編

1泊分の生活用品を持っておく

いざというときに慌てないためには、機内持ち込みの手荷物の中に下着や洗面用具など、1泊分位のお泊まりセットと常用薬を準備しておくのがおすすめです。

貴重品は預け荷物に入れない

無くなったら困るものは、スーツケースに入れないようにしてください。
（例）現金、クレジットカード、パスポート、鍵、高価なカメラ・アクセサリー、財布、海外旅行保険証券、運転免許証、日本の保険証、Eチケットお客様控え・日程表など。

タグやシールは早めに剥がす

スーツケースに、前の便や前回の旅行のタグやシールが貼ってあると探す際に混乱しますので、早めに剥がしておくのが良いでしょう。